※この記事は、2021年2月に内容を更新して再掲しています。

みなさんは、献血をしたことはありますか? 学校や職場に来る献血バスや、駅前などにある献血ルームで献血したことがある人もいるかもしれませんね。献血したことはなくても、それらを目にしたことはあるのではないでしょうか。

そんな身近にある献血ですが、日本赤十字社によると実はここ10年で、10代〜30代の若い世代の献血者数が大きく減少しているそうです*。

*日本赤十字社「初めて献血される方へ」より

献血は、医療の現場で日々必要とされている血液を、日本赤十字社が健康な人から少しずつ集める仕組みです。医療技術がこれだけ発達していても、血液は人工的に製造することができないため、病気や怪我の治療で必要な血液は輸血が頼りです。

献血の仕方は簡単です。

  1. 献血ルームや献血バスに行って、受付をする(予約不要)
  2. 健康状態についての質問に回答する
  3. 問診・血圧測定
  4. ヘモグロビン濃度測定/血液型事前検査(少量の採血で血液の状態を調べる)
  5. 3、4をクリアしたら、採血
    (採血ベッドで横になり、10〜15分程度[成分献血の場合は40~90分程度])
  6. 献血後、ドリンクを飲んで休憩。献血カードをもらう。

これだけです。注射針の一瞬の痛みはありますが、針は一人ひとり新しいものが使用されますし、医師や看護師の方が近くにいるので安心です。

献血は健康な16歳〜69歳(成分献血では18歳~)で、体重が基準値(男性45kg、女性40kg[全血採血400mlの場合は男女ともに50kg])以上* の人なら誰でもできる社会貢献ですが、所定の条件に当てはまる人は献血ができない場合もあります。献血をする方、輸血を受ける方それぞれの安全を確保するための大切な基準ですので、当てはまる場合には無理に献血をしないようにしましょう。

*日本赤十字社「献血基準」より

献血ができない例*

[基本的な献血に関する注意事項や、献血できない場合などについては、日本赤十字社のサイトをご覧ください]

・当日の体調不良、服薬中、発熱等の方
・出血を伴う歯科治療(歯石除去を含む)を受けた方
・一定期間内に予防接種を受けた方
・6ヶ月以内にピアスの穴をあけた方
・6ヶ月以内にいれずみを入れた方
・外傷のある方
・動物または人に咬まれた方
・特定の病気(心臓病・悪性腫瘍・けいれん性疾患・血液疾患・ぜんそく・脳卒中等)にかかったことのある方
・海外旅行者および海外で生活したことがある方
・輸血歴・臓器移植歴のある方
・エイズ、肝炎などのウイルス保有者、またはそれと疑われる方
・クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の方、またはそれと疑われる方
・妊娠中、授乳中等の方
・新型コロナウイルスの検査を受けた、診断された等の方

……など

*日本赤十字社「献血をご遠慮いただく場合」より

献血ルームによっては飲み物やアイスクリーム、雑誌などを用意しているため、リラックスして過ごすことができそうです。また最近では、献血に協力をするとちょっとしたプレゼントを受け取れるキャンペーンを行っていることもあるようです。

隙間時間などを利用してできる社会貢献である献血。みなさんも、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。

<インフォメーション>
日本赤十字社 「献血する」

<クレジット>
文/ライフネットジャーナル 編集部