(画像はイメージです)

皆さん、こんにちは。ライフネットジャーナル編集部の年永です。

冬も到来して本格的に寒くなってきたせいか、足先がすごく冷えるようになってきました。これまで「自分は寒さに強い!」と自負し、真冬も室内では裸足で過ごしていましたが、どうやらそうは言えなくなったようです。フローリングの床から冷たさが伝わってきて、気付くと足先が真っ白になっていることも。
自分の身体のことは自分が一番よく分かっているとは限らないものだな、と思いつつ、おとなしく裸足族から靴下族に転向しました。

そして同じ頃、私の父にも「自分の身体のことは自分が一番よく分かっているとは限らない」というエピソードが起きていました。

父は60歳を超えた頃から、片耳が聞こえにくい状態が続いていました。テレビを見る時の音量も、私や母には大きすぎるくらいでないと聞こえません。「ちゃんと耳鼻科に行ったほうが良いんじゃない?」と言っていたのですが、それもまた聞こえない……いえ、これはフリでしたが。いずれにしろ、年齢を重ねている分、あちこち身体にガタがくるのも仕方ないか、なんて母とは話していました。

それから数年、さらにテレビの音量は大きくなっていき、母が買ってきた市販の補聴器を使ってもあまり効果がなかったようで、母はより一層受診を勧めるように。そしてようやく耳鼻科を受診した父。

診察の結果、耳垢(みみあか)で耳の穴が塞がれていたことが原因だと発覚しました。
医師によると、父は耳の奥に耳垢が溜まりやすい体質とのことで、日々のケアでは足りなかったようです。父が定期的に耳かきをしていたのを知っていたのでまさかの結果に驚きつつ、病気などが原因ではなかったと分かって一安心でした。

しかし放置した期間が長かったためか、通常1回で終わるらしい耳垢の除去が1回では終わらなかったり、取り除く時にもそれなりの痛みがあったりと、父は大変な思いをしたようでした。もっと早くに病院を受診していれば、聞こえづらくて不便な思いはせずに済み、除去に伴う痛さも感じなかったかもしれません。

「自分の身体のことは自分が一番よく分かっている」、そう考える気持ちも分かります。何せ自分の身体ですからね。けれど、自分で見えるのは身体の表側だけで、見えないところの方が多いのも事実です。異変があっても自覚症状がないことや、自覚症状に気付けないこともあるでしょう。不安や不満を抱えて生活し続けるのも大変ですので、自分で見えない所のチェックは「おや?」と思ったら早々にプロの医療者にお任せしたほうが良いのだな、と改めて感じました。

本格的な冬の到来はまだまだこれから。自分の身体の見えなさを改めて自覚しつつ、靴下などを履いて暖かく過ごしてくださいね。

マーケティング部
年永